フォーラム

2019年度開催のフォーラム

2019年12月8日
社会貢献フォーラム「地域を繋ぐ防災意識 〜いま、私たちにできること〜」 in 大分

フォーラムの詳細が、大分合同新聞(1月17日付)の朝刊に掲載されました。

12月8日(日)大分市のコンパルホールにて、社会貢献フォーラム「地域を繋ぐ防災意識〜いま、私たちにできること〜」を開催した。約300名が参加し、一般参加者や関係者を含め会場が満席となり、盛会裏に終了した。

フォーラムは、主催者を代表して大分合同新聞社の児玉真路常務執行役員マーケティング統括局長が開会のあいさつをした後、第1部「天気の達人から見た近年の気象災害」と題し気象予報士の天達武史さんの講演から始まった。

講演では、天達さんが気象予報士を目指したきっかけや番組での苦労話を交えながら、近年の猛暑や豪雨などの異常気象についての解説や、10月に上陸し甚大な被害をもたらした台風19号の特徴を分かり易く説明した。特に、「集中豪雨よりも弱い雨(20ミリ程度)が1日中降り続く方が避難のタイミングがむずかしい。常に最新情報で確認することが大事なこと」と熱く語り、第1部を終了した。

第2部は、「地域を繋ぐ防災意識~いま、私たちにできること~」をテーマに、パネリストとして、天達武史気象予報士、大分大学減災・復興デザイン教育研究センターの小林祐司センター長、大分合同新聞社の藤内教史報道部編集委員、大分県遊技業協同組合の力武一郎理事長、コーディネーターの村松真貴子アナウンサーの5人によるシンポジウムが開かれた。

第2部のパネルディスカッションでは、天達気象予報士は「災害時に自分がすべきことを時系列で書き留めるマイタイムライン作りを推奨し、いざという時に早めの行動につながる」と提言した。小林センター長は、「身を守るために住んでいる地域のリスクを確認し災害を自分事とすることが大事」と話し、藤内編集委員は、メディアの役割について「あふれる情報を素早く整理・分析し正しく伝えなければいけない」と災害報道の新聞の役割について報告した。力武理事長は、「大分県のホールには3万3千台分の駐車場があり、そのうちの3分の1は立体駐車場で津波などの避難に適している。パチンコ店は賞品として食べ物や飲み物を沢山用意している。緊急時にはこれらの賞品を無償で避難してきた方に提供できるような取り組みをしている」と話し、全国で2番目となる「大分県と災害発生時における施設使用等に関する協定」締結に至った経緯や、東日本大震災や熊本地震での遊技業界の社会貢献活動を報告し「パチンコ店って有ってよかったねと言われるような活動をしていきたい」と話した。

フォーラムの最後に、全日本社会貢献団体機構 野口昇筆頭理事が閉会の挨拶をして2時間30分にわたるフォーラムを終了した。
フォーラムについては12月9日(月)の大分合同新聞夕刊に掲載され、詳細内容は1月17日(金)の大分合同新聞朝刊に掲載された。また、会場入口付近では当機構の助成事業成果をパネル展示し来場者の高い関心を呼んだ。

展示参加者からは、「様々な団体が社会貢献をしていることを知り、自分達の地域から少しずつ進めていきたい」「災害時の自分がとる行動を知っておくことが大事だと感じた。今、地域のコミュニケーションが減っているため、お隣さん同士の関りを大切にしたいと感じた」「天気・災害・防災について、日頃から真剣に考えていなかったと反省し、今回考える良い機会となった。大事な家族と自分の命を守るため、防災意識を持つことを忘れないようにしていきたい」「大分大学の先生の取り組みは素晴らしいと思う。学生のうちから自分の地域のことについて知るのは、防災にとどまらず良いことだと思う」「パチンコ業界が社会貢献していることは初めて知って、とても勉強になった」「災害があったときはパチンコ店に避難する方法があることは知らなかった」等の感想が寄せられた。